Singin' for you

時が過ぎて 大人になっても 大好きだよ

2015年24時間テレビ“つなぐ”

2015年8月22日、23日───。

ついに、JUMPがV6と共にメインパーソナリティを初めて務める24時間テレビがやってきた。

実は私自身、24時間テレビをちゃんと見たのがちょうど10年ぶりだったらしく、24時間テレビの記憶は裕翔くんがドラマ主演を務めた「小さな運転士 最後の夢」(2005年)で止まっていた。

 

今年はJUMPが初めてメインパーソナリティということで、全部リアルタイムで見ることはできなかったけれども、本当に最初から最後までしっかり見たのは今年が初めて。

 

今年のテーマは“つなぐ”。

二世代メインパーソナリティーであるのもこのテーマであるからだとは思うが、最初はこのメインパーソナリティー選抜に大きな波紋を呼んでいた。

特にHey!Say!JUMPが選ばれたことに対して、JUMP担内外から不安の声が。

ささやかながら、私も客観的な検証がしたくて、こんな記事も書いたり。

 

kiratome.hatenablog.com

 

そうした当初のことを、24時間テレビをリアルタイムで見ていたときに、思い出していた。

確かにトーク力が不足していたり、「まだJUMP単独ではメインパーソナリティーは早いな」とは思ったけれども、“二世代でやる”ということ自体には不安を感じなかったな、と。

むしろその人数の多さや個性の豊かさを活かした企画で、見ている側に「させられている」のを感じさせず、内容にスーッと入り込めた気がする。

 

24時間テレビに関して「偽善番組」だとか「チャリティーなのにギャラが発生してる不思議」だとか色々言われていることももちろん知っていて、私自身今まで24時間テレビに対して正直あまりいい印象を持っていなかった。

だけど、今年ちゃんと見た感想としては、ハンディを背負いながらも、五体満足の多くの人々よりも確かに強くたくましく生きている人たち、その前向きな姿を映していて、その人たちから発される強いメッセージがしっかりこちらに伝わってきたな、と思った。例年がわからないから何とも言えないが、今年のテーマ“つなぐ”を、最初から最後まで貫き通せていた気がする。

 

JUMPが世間に爪痕を残す…という点でも、ちゃんと意味があったものになったというか。それぞれの性格や特技をきちんと加味した企画だった。

 

自担に関して言えば、

光くんはレギュラー数がJUMP内でおそらく一番多い?(間違ってたらスミマセン)中、最後までやりきっていて、見ているこっちも清々しかった。

 

特に周りでも評価が高かったのは、TAOの方々と披露した和太鼓パフォーマンス。光くんは高速フラッグと三味線を担当していたが、24時間テレビ前のコンサート中から手にテーピングしているのが目撃されていたりして。

光くんは健康志向で、人よりも体をいたわる傾向があるから、「コンサートもあるし予防の意味でテーピングとかもしてるのかな」とか思っていたけど、実際のパフォーマンスを見てそんな風に思っていた自分を反省…

最近特に光くんは「ひかにゃん」要素が前面に押し出されていたから、久々に「八乙女光」を見せつけられてもう…言葉が出ないというか、うん。言葉を失った。

和太鼓パフォーマンス後の自分がちょっと何を言っているのかわからないんだけど、とにかくかっこよかった。かっこよかったという言葉で済ましたくないくらい、かっこよかった。

 

私たちは、この和太鼓パフォーマンスが光くんにとって「自分の限界を超えなきゃいけないもの」だったことに後から知ることになったわけだけれども。

 

24時間テレビ中でもパフォーマンス前の映像の中で、光くんがTAOの三味線の方に「相当頑張らないとムリだと思います」と言われているところが映っていたのだけど、そのときの光くんの表情が何とも言えない表情で。

最近発売されたTV雑誌やラジオでも、三味線について言及しているので少し引用を。

(三味線が)初挑戦だったんだけど、超難しかった!

あまりのできなさに絶望しつつ手首と指の痛みに耐える日々で、最初のころの練習は拷問みたいだったもん。その状態でコンサートでベースを弾くと、終わった後は指が腫れたりつったりして動かなくなるから、そういうときは先生が弾く映像を見て勉強したり。

あと友達に三味線の先生がいるから自宅で徹夜で教えてもらったことも。そのかいあって2回目の合同練習では一応弾けるようになってた。先生が「やっぱりベースをやってると違うね」って褒めてくれたけど、これは猛練習した成果です。

実はその三味線、買っちゃった。レンタルだと気兼ねして思い切り弾けないし、やっぱり自分の物だと思うと愛着が湧くでしょ。スタッフさんに「数分の演奏に全力をささげます!」って宣言して買い取った。今も練習は続けてて、楽しくなってきたからあとは本番で頑張るのみ!

(『TV LIFE』2015.8/29-9/11号)

 

(三味線が)ほんとにできなくて…絶望するぐらいできなくて。

今までの経験上楽器とか色々やってきたけど、「できない」って思ったことがなかったの。

「練習すればできるかも」っていうのは思ったことはあるけど、「これはできない」って自分の中で断定しちゃったのが初めてで。

もう悔しくてまず三味線を買い取って、レンタルしてたものを。それでもうひたすら叩きまくってましたよね。叩く楽器なんで、あれは、もう、まじで。

で、友達も、三味線の師範になっている先生がいるんで、その人と久々に親友がねたまたま…たまたまというか三味線が得意なんで、家にわざわざ深夜とかに来てもらって、練習して、一緒に。

正座して弾くものだから、「ほら!姿勢が悪い!!」とかって、そのときはもう先生として「もっと三味線の頭あげて!!」とか「ずらさない!!」って。三味線ってぴくりともうごかしちゃいけないんですよ、本体を。それがまず難しくて。なおかつ本番は、立って弾くんで。

結構壁がいろいろありましたけれども、本当にあの星澤君とチャレンジしたので、星澤君もすごいアスリートなんで、あの子に引っ張ってもらいましたよ、本当に。

(『らじらー!サタデー』 2015.8.29)

 

光くんはチャレンジ精神が物凄く旺盛で、できない理由よりもまずできる理由を探すタイプだと思うのだけれど、そんな人から「絶望」とか「できない」という言葉を聞いたから、相当大変だったのかなー…と。

それを乗り越えてのパフォーマンスで、この裏話を知らなくとも、「ものすごい練習したんだな」っていうのが伝わってきて、光くんを応援してきてよかったなと思った。

 

上げて下げるのがよくないことはわかっているけど、その分『3世代ジャニーズ 真夏の生男子会しやがれ』ですべりまくっていたのもちょっと悔しかった…というか、自分からつっこんでいって、頑張ってるのがほとんど空回りしまくっていたのが自担ながら悲しい部分もあって。日経エンタで本人たちも語っていたけれども、トーク力がやはり今後の課題だなぁ…と。

「これが2世代じゃなかったらどんな空気になっていたのかな」と考えるのもちょっと怖くて。V6兄さんにかなり助けてもらってしまっていた感じが否めなかった。

 

でも、JUMPがこうして現場から外に広く出る機会をたくさん貰えるようになって、これからどんな風にまた変わっていくのかが楽しみでもある。

9人という人数を、どこまで一人残らず最大限活かしていけるか。一人ひとり自分の輝ける場所を見つけられるか。

 

24時間テレビを経て、番組から伝わってきた“つなぐ”というメッセージと、自分の応援しているグループの輝いている姿、今後の伸びしろ、全てが見えてきた・伝わってきた24時間だった。

 

2年後の“結成10周年”という節目に向けて、これからもJUMPが平成を大きく飛躍するグループとなっていきますように。